チケット早割7月31日まで!
https://zen20-2019.peatix.com/
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昨年に引き続きご登壇の藤田一照さん。
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アクティブな一照さんが、ドイツ人僧侶のネルケ無方さんと定期開催している、日本橋のインド料理店KANDYでの勉強会に参加してきました。
今回のお題は「愛語」Priya-Vadita
Priyaは最愛の・ダーリンというような意味があり、インドでは人気のある名前だそうです。
愛語とは何か?
悟りのための方法、”四摂法” (1) 布施 (2) 愛語 (3) 利行 (4) 同事 の1つが愛語です。
相手へ好意的な言葉をかけるという事だそうです。
お元気ですか?とか、ありがとうなど、シンプルなさりげない言葉がけです。
興味深かったのは、「愛」について。
キリスト教は、隣人を愛せよ・・という愛に始まり愛に終わる教え。
対して、仏教では「愛」は総じてネガティブに使われる。
例えば、愛着とか渇愛など。
愛を求めたり、愛を得るための行為は、我欲の現れという考え方なのでしょう。
そんな仏教で唯一、ポジティブな意味で「愛」を表現するのが愛語なんだとか。
仏教は人間の儚さや愚かさを、じわじわと受け入れながら、自然界と一体になっていくようなプロセス。
わびさび的な感覚なのかな?(笑)
人それぞれの好みの感覚がありますから、皆さまお好きにどうぞ!ですね(笑)
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もう1つ。
私は禅道に心惹かれて座ってきましたが、近ごろ内観しすぎる事が苦しくなって、限界を感じていました。
1人の世界で意識を突き詰めて、一時的に悟ったような感覚になっても自己満足な感じがありました。
今回の勉強会では、その点についても紐解かれました!
人が他者との関係を認識し、それは自分のイマジネーションが認識している世界だ、と気づく。
そして自分の意識と繋がり続けると、ある時ふと、自分と外の世界の境が消える。
『外側と自分は一緒なんだ』と気づく。
これが、いわゆる悟りの感覚なのでしょうね。
ここまでが一般的な悟りへのガイダンスだと思いますが、一照さんはその先が大切だと伝えて下さいました。
外側の世界と自分は1つだと分かったら、その認識を持って、再び外側の世界と関わる事が大切だ、と。
人間として社会に存在している限り、外側の世界、他人と関わざるを得ないですよね。
だから、他者と自分の違いに苦しんでいた時と、全部が1つなんだという意識になった後の違いを体験するのが大切だと。
同じ外側の世界と、違う感覚で関われたら、意識が変容した事が分かる訳です。
なーるーほど!
ちょっと前まで、座禅などに取り組んで、1人の世界に入れば入るほど、隔世していくような排他的な感覚があったのです。
悟った気になっても、他人と関われば、また色々と思い通りにならなかったり、わかり合えなかったりする。
でも、それで良い!
周りを変えることはできないのは当たり前。
そこに気づいたら、また座禅をしたり、内観を続けて、自分の中の意識を変えて、また外側の世界と関わってみる。
その繰り返し。
そうやって、自分の気持ちよい意識の場所を見つけて、作っていけば良いのでしょう。
一照さんの魅力は、知識は体験してこそ活きる、という事の大切さを伝えてくださる所だと思います。
探究者でありプラクティショナー。
9月のZEN2.0では、どんなお話が聞けるのか?
楽しみです!
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チケット早割、7月31日まで!
Early bird ticket available till July 31!
https://zen20-2019.peatix.com/
◆ZEN2.0とは
鎌倉の歴史と伝統が育んだ叡知に、現代の智恵や多様性を融合し、開かれた目覚めに向かう「魂のつながり」を共に創る、
“禅とマインドフルネスの国際カンファレンス”です。
文章:Julia