長尾 宏道
Koudou Nagao
建長寺派 宗務総長
栃木県佐野市出身。「鉢の木」の逸話で知られる佐野源左衛門の菩提寺・願成寺に生まれた。「本当は跡を継ぐつもりはなかった」が、高校生の時に檀家回りをしていたらあるおばあさんからかけられた一言が人生を変え、お寺の跡継ぎに。
大学を卒業後、建長寺での修行を経て実家に戻ると、人口減で落ち込む地域を盛り上げようと商店主らと日曜朝市を企画し、人気イベントに発展。佐野市の小中学校の臨時講師、市教育委員を務めた。
願成寺住職として、地元で出土した古い人骨にちなんで始めた佐野三大祭りの一つ「くずう原人まつり」の開催、葛の里壱番館の設立など地域活性化に尽力。「全員が盛り上がっていなければうまくいかない」ことに気づく。
2019年12月12日に建長寺の宗務総長に就任し、新たな大役に全力を傾ける。本堂や仏殿の改修、2028年に控える「開山大覚禅師750年遠諱」に向けた準備など、「今後30年、50年先を見据えた事業」を展開していく中で、建長寺でも同じような『人づくり』ができ、全員が成長し、思いを一つにして前に進んでいける組織をつくることを目指す。